執筆者:利墨(上海)商务信息咨询有限公司 逢坂 興昌
日本でもワクチン接種が徐々に進んできていると思いますが、中国では早くから接種が進んでおり、外国籍でも2021年3月末ごろからコロナワクチンの接種が開始されております。中国の国家衛生健康委員会のデータでは、2021年7月4日現在13億回の接種が完了していると報告がされています。
私も先日2回目のワクチン接種を終えましたので、実際に受けた体験談として情報共有をしていきたいと思います。
※注意事項※
- 2021年7月現在の情報です。時期や地域、人によっても対応が異なる点があるので、あくまで一つの参考情報としてご確認いただければと思います。
- こちらの体験レポートはワクチン接種を推奨しているわけではございません。ワクチン接種を行う際は、リスクを十分に理解したうえで、ご自身のご判断で行っていただきますようお願いいたします。
中国のワクチン
現在中国政府に承認されている中国製ワクチンは5種類あり、種類によって接種の回数が異なります。私が接種したのは北京生物(シノファーム)で、2回接種が必要なワクチンでした。接種会場によっては、ワクチンの種類を選択できる場合があるので、事前にどの種類のワクチンを接種するかを決めておいたほうが良いです。なお、ワクチンの種類を選択できない場合もあります。※私は選択できませんでした。
中国製ワクチンの種類
- 北京生物(シノファーム):不活化ワクチン(2回接種型)
- 武漢生物(シノファーム):不活化ワクチン(2回接種型)
- 北京科興中維(シノバック・バイオテック):不活化ワクチン(2回接種型)
- 康希諾(カンシノ・バイオロジクス):ウイルスベクターワクチン(1回接種型)
- 安徽智飛竜科馬:遺伝子組み換え新型コロナウイルスワクチン(3回接種型)

コロナワクチン体験談
ここからは実際にワクチン接種の予約から接種までの流れをご紹介致します。
意外と簡単!?予約の流れ
外国籍の人はワクチン接種をするためには、基本的には事前予約が必要です。上海では比較的予約が取りやすいですが、予約が取りづらい地域もあるようなので、接種したい場合は早めの予約状況の確認が必要です。2回接種が必要なワクチンの場合は、1回目の接種から2回目の接種完了まで約1か月必要のため、余裕をもって行動することが大切です。
また、外国籍の人が接種できる場所は、中国人よりも限られておりますのでご注意ください。
予約の流れ
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参照:上海市卫生健康委员会
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接種当日の流れ
コロナワクチンは複数種類がありますが、選べないところが多いと聞いています。選択できる機関もあるようなので、念のため事前に調べておくことがお勧めです。
ワクチン接種当日はパスポートとマスク、接種料100元が必要ですので、事前にご準備ください。※中国で社会保険料を支払っていない場合は、ワクチン接種に1回100元が発生します。
ワクチン接種前の注意事項としては、ワクチン接種後24時間入浴は避けるようにと記載があるので、事前に入浴しておくことがお勧めです。また、接種前に食事をしてから接種することが望ましいようです。
接種当日の流れ
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ワクチン接種状況(筆者の接種時) |
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ワクチン接種するとプレゼントがもらえる?
2021年5月~6月にかけて、中国人向けの臨時ワクチン接種場所が増えています。オフィスビルや、住宅区域の小区、商業施設の中など、病院でない場所でも予約なしで気軽に受けられる体制が取られています。また、接種するとヨーグルトや豆、栄養ドリンクなどのプレゼントがもらえる施設もあり、ワクチン接種の比率を上げる政府の姿勢が見受けられます。また、政府の人がオフィスに来て社内の接種率を確認された企業もいるようです。

日本人でも予約なしで受けられる場所も?
外国籍の人は、基本的に事前予約が必要なのですが、上海では予約なしでも接種できる場所が一部あります。私は2回目の接種を予約なしで行いました。基本流れは施設で接種するときと同じですが、異なる点は下記です。
通常と異なる点
- ・事前予約なしでも接種可能
- ・比較的人は少なめ
- ・個人情報のWeb登録を現場でも再度入力
- ・支払いが電子決済のみ
- ・プレゼントがある場合がある(※私は黄豆をもらいました)
副反応が出ないか?と心配しておりましたが、私は今のところ問題がありません。私が聞いた中では、2~3日身体がだるかったという方がいますが、少数派で現在は無事回復していると聞いています。しかし不安はあると思いますので、注意事項確認し、体調管理を心掛けることが大事です。
ワクチン接種によって、隔離がなくなることは現在ではないようですが、自由な往来ができるようになれる日まで、体調管理に気を付けて乗り切りましょう。
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